臨月、陣痛、家庭内はうまくいっていなかったがあっという間に臨月が来た。 ある日、姑に呼ばれ行ったところ いきなりこう言われた 「うちの孫を産むのなら安全に産んでもらわないと困るよ!来週、高尾山に登って祈願しに行こう。」 高尾山って行ったことないけど臨月妊婦には登山は無理、しかも先生には「胎児はおそらく4000gを超えているでしょう。」と言われる程 普通より大きなお腹なのでご丁重にお断りした。 そしたら 「じゃあ、大嶽山に登って祈願する。」 これは地元の神社。神社と言っても30分ほど登山しなければ辿り着けない場所。 登るのは何とかなるかもしれないが 降りは危険ではないのか?それで何かあったらどうするつもりなんだろうか もちろん、両方お断りした。 これがいけなかったのかもしれない この後、私に対する態度が変わっていった。 みんなが仲良くできるなら登ってもいいと思ったが わたしはこの子を守らなくては という思いの方が強かった。 それから1ヵ月後に陣痛が来た。 相変わらず前夫は仕事をさぼりギャンブルに行ったままどこにいるのか分からなかった為、義母に報告して実家にいさせてもらっていた。 「あんたと一緒ではないのか?仕事をさぼらせて何やってるのかと思った。」 さぼらせてる? 頑張れとか、大丈夫?だとか言われずに そんなことを言われて電話を切られた 私に怒る前に一度でいいから前夫を叱って欲しかった。 それに、「うちの孫」だと言うのなら 私の両親に挨拶をしてくれてもいいのではないか? 陣痛は夜におさまってしまい、朝が来た。 親戚からは「きた?」「頑張ってね」などたくさんの 励ましの電話や、お見舞いを頂いた。 が・・・・ それまで前夫からも、義母からも1本の電話もなく 私よりも母が怒ってしまって電話をいれた 前夫が出た 母 「○○くん、心配じゃないの?子供を産むって大変なことなんだよ!女の人が 一人で出来るものじゃないんだよ!少しは声をかけてあげてよ。」 前夫「はぁ・・・。大丈夫ですか?」 母 「・・・・・・・・・・・・」 前夫「あの~今、電話を聞いていた母が{あきれた!どうして親元にいるのにこっ ちが心配しなくちゃいけないんだろうね~。産まれたら電話してくれりゃい いだけのことなのに。細かいねぇ・・・}と言っていますけど?」 その後色々話をしていたようだった。 母 「もういい。わかったから・・・」 電話を切った後母はトイレに入り、一人泣いていた。 私のお腹にいる赤ちゃんを不憫に思ったのだろう。 私は、もう期待はしていなかったのであまりショックではなかった。 母は一言私に 「愛情がない家なんだね・・・世間体ばかり・・・」 そう。世間体ばかりで愛情がない家。 世間体があるから離婚は認めない。 世間体があるから子供は早く。 世間体があるから、世間体・・・・・・・ こんなことばかり口にし、世間の人には愛想がよく 気前がよく、世間の人には好かれていた。 こんなことがあった 近所の人が集まったので呼ばれ、色々手伝った 近所に人は「良いお嫁さんをもらったね。次は子供作りと同居だね。」 と言われ、その気になり2世帯住宅を考えていたようだった。 私の気持ちなんか無視して・・・・・。 世間の人に認められたらそれで良い家。 私は愛情いっぱいに育ったため どうしても生理的に受け付けなかった。 |